2021/08/25

間取り変更・内装リフォーム

1 間取り変更

マンションは、鉄筋コンクリート造(RC造)と鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)に大別され、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」のものが一般的です。この場合は、柱と梁以外は部屋の間仕切り壁の移動も可能な為、ほぼ自由な間取り変更ができます。これに対し、中低層マンションのRC造で用いられる、壁と床で建物を支える「壁式構造」の場合は、構造壁の撤去ができない為、間取り変更に制限があります。

2 床材の変更

内装の変更で一番気をつけなければならないのは、リビングや洋室の床の変更です。特に畳、カーペットやCFシートからフローリングに変更する場合は、管理規約によりできない場合や、フローリングの遮音性能(L45など表示)が定められている場合がありますので、管理規約を事前に確認しておきましょう。他のトイレや洗面所、玄関の床材などは比較的自由に貼替えできます。

3 和室から洋室への変更

和室を洋室への変更はできますが、天井や床下の構造が異なる場合は下地工事が必要で、洋室から洋室へのリフォームよりも工事費がかかります。

4 建具・天井・壁材の変更

室内ドアの取替や天井・壁のクロスの貼替え、クロスを塗り壁やタイルなどへの変更は自由にできます。

スケルトンリフォーム

老朽化したマンションや、購入した中古マンションを全面的にリフォームする場合に、構造柱・構造壁やパイプスペース以外の専有部分の床、壁、天井を全て撤去し、コンクリートの”ハコ”の状態にしてライフスタイルに合わせて間取りから全てを変更することを”スケルトンリフォーム”といいます。設備機器から配管・配線・断熱材に至るまで全て取り替えることができるので、耐久性もアップし、ほぼ新築に近い仕上がりなのが特徴です。ただし、古いマンションの場合は、水廻りの移動ができなかったり、壁式構造の場合は壁が外せなかったりする為、プランの自由度は低くなります。

Before

一般的な3LDKのマンションの間取りで、スケルトンリフォームを行った場合を紹介いたします。

Skeleton

移動できないメーターボックス・パイプスペースのみ残してすべて解体し、スケルトンの状態に。

After

自宅で仕事をするDINKSの為の1LDK+Sのプランです。シューズインクローゼットとパソコンルーム、対面キッチンのある広いLDKがポイント。洗面所や主寝室もゆとりの広さです。